2020/10/03 07:45



毎年10月の第1土曜日に宮城県白石市の白石城で「鬼小十郎まつり」というイベントが開催されています。

鬼小十郎まつりのメインイベントは「片倉軍VS真田軍決戦・大坂夏の陣~道明寺の戦い~」です。大坂夏の陣において白石城主二代目片倉小十郎重長が伊達政宗の先陣として真田幸村の軍勢と戦い戦果を挙げたという歴史を一般から募集したエキストラの方たちによる合戦シーンなどで再現しています。

10月3日は第13回鬼小十郎まつりが開催され、多くの観客が白石城を訪れるはずでした。

が、

新型コロナウイルス感染症の影響により開催を断念が実行委員会より発表されました。

悔しいですが仕方がありません。

せっかくなので「鬼小十郎まつり」とまでいんしろいし/オンラインショップで扱っている甲冑ペーパークラフト「片倉小十郎景綱公」の話をしたいと思います。



鬼小十郎まつりの写真を見てもらうとわかると思いますが、黒が片倉軍、赤が真田軍ととても分かりやすくなっています。真田軍は「赤備え」で有名ですね。

片倉軍は伊達政宗の軍勢なので、政宗の甲冑同様、黒で統一されていて前立てにワンポイントで金色を使うオシャレな色使いです。

ペーパークラフトでも、それを再現すべく、重厚感のある「黒」と「金色」で印刷されています。


じつは、このペーパークラフトが誕生したのは「第1回鬼小十郎まつり」が開催された年でした。

その頃、白石城主「片倉小十郎」の人気が再燃し、多くの観光客が白石市を訪れ始めていた時期で、片倉小十郎のお土産品を開発していこうと市内で商品開発が進められていました。

最初は「兜のみ」で良いのではないか?という意見もありましたが、「白石を訪れるファンは兜だけでは満足しないはず。」と甲冑の部分の作成にも挑戦しました。

地元白石で手作り甲冑を作成している甲冑工房「片倉塾」から実物大の甲冑を借りて、甲冑の構造を調べて完成させました。




縁の深い鬼小十郎まつりが中止になった悔しさをペーパークラフトで埋められるものでは無いと思いますが、少し鬼小十郎まつりの事を思い出すきっかけになればと思います。

まだ、白石城を訪れたことが無い方、鬼小十郎まつりを観たことが無い方もペーパークラフトが白石市を訪れるきっかけになったとすればとても嬉しいことです。